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カテゴリー「医療」の310件の記事

2017年9月12日 (火)

鍼灸治療の施術ミスで?!

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


う〜ん、鍼灸治療のミスで神経麻痺が、という記事です。


正直、この巨人の球団トレーナー、解剖学をしっかり学んだのか?と問いたいです。


巨人・澤村 “施術ミス”の波紋

球団からの謝罪を受けた澤村
 巨人が10日、澤村拓一投手(29)の右肩コンディション不良に球団トレーナーの施術ミスがあった可能性が高まったとして、石井一夫球団社長と鹿取義隆GMらが9日に謝罪していたことを明らかにした。鹿取GMによると本人は納得しているというが、球団首脳が所属選手に頭を下げる超異例の事態。その裏側では何が起きていたのか。
 クライマックスシリーズ(CS)進出争いを繰り広げる巨人に、昨季のセーブ王をめぐるトラブルが表面化した。
 球団の説明によれば、澤村が異変を訴えたのは2月の沖縄キャンプでのこと。同25日に肩の張りを感じ、同27日にトレーナーのはり治療を受けた。しかし、症状が改善しなかったことから、球団も調査に乗り出した。その結果、複数の医師から「長胸神経まひ」と診断され、原因は「外的要因によるもので、はり治療によって前鋸筋機能障害を引き起こした可能性が考えられる」との所見を得た。非を認めた球団は9日に石井社長と鹿取GM、当該トレーナーがジャイアンツ球場を訪れ、澤村に謝罪した。
 それにしても球団トップが所属選手に頭を下げるのは異例中の異例だ。この日、鹿取GMは澤村に謝罪した理由を「状態もよくなかったのと、周りも変に思っていたと思うので。彼のためにも(名誉を)回復してあげたいということ」と語った。澤村も球団側の謝罪を受け入れ、納得しているという。
 澤村の右肩問題については、春先から水面下で球団と継続的に話し合いが行われてきた。はり治療との因果関係については球団サイドも慎重に調査を進めていたが、いろいろな診断が出た中で、権威ある複数の医療機関から「はり治療の可能性」に言及した前述の所見が共通して出たという。そうした現実を総合的に判断した結果「球団として謝罪」ということになった。
 もちろん球団トレーナーによる治療ミスとなれば、澤村も同情されるべきなのだろうが…。その後の言動もあって、チーム内には微妙な空気が漂っている。
 澤村は今月1日に初昇格するも、未登板のまま4日に抹消されているのだが、首脳陣の一人は「一軍に上がってきた時に本人が『70%ぐらい』と話したことには驚かされた。自分の状態が万全でないと分かっているなら、声が掛かった時に辞退することもできたはず。澤村を上げるためには誰かを抹消しなければいけない。投げられないのに一軍にいれば、それだけ迷惑がかかるんだから」という。
 球団間との“治療トラブル”は表面上、決着したものの…。右肩の状態も含め、昨季のセーブ王は厳しい立場に置かれている。
【巨人とはり治療トラブル】
<槙原の場合>1996年7月、槙原寛己投手が胸の痛みを訴えて入院。肺に穴があく「気胸」と診断された。その前日に球団トレーナーが行ったはり治療で電気針を深く打ちすぎたのが原因で、槙原ははり治療が原因との自覚を持ちながら、トレーナーをかばうため表ざたにはしなかったが、球団側が槙原の名誉のために事実を公表。治療を行ったトレーナーを減俸にするなどの処分を行い、槙原には公傷を認めた。槙原は「起きたことは仕方がないので、早くリハビリをして復帰の準備をしたい」などとコメントした。
<江川の場合>1987年に現役を引退した江川卓投手が引退会見で「野球生命が絶たれるのを覚悟で右肩にはりを打った」と発言。当時の江川は右肩痛の治療のため、中国針を打っていたが、当初は2週間に1回打っていた割合が1週間に1回、4日に1回と間隔が短くなっていき、ついに大事な試合の前に「禁断のツボ」にはりを打ってしまったという。江川は「その患部に打つと、もうピッチングができなくなる。そこだけは打っていなかった部分で、そこに打ってしまうと今年で終わってしまう。打たないで回避すれば来年もできる」と説明したが、その後、専門家が「そんなツボはない」と反論するなどの騒動になった。
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/761269/


いやはや、この巨人のトレーナーは、槙原選手の時と同一人物なのかはわかりません。ですが、もし同一人物のままだとしたら、なんら自分が起こした事故から学んでいない人物だ、と私は思います。正直、治療者失格だと思いますけど。


槙原選手の時、電気鍼を深く打ち過ぎたためとありますが、大胸筋などを狙っての治療だったと思いますが、

  • 一体どれだけ深く鍼を打ち込んだわけ?
  • 胸を触って押して、肋骨までの筋肉の厚さを事前に調べなかったわけ?
  • そこからどれぐらいの深さまでなら、肺に鍼を刺さずにすむとわかるのに。そんな単純で簡単なことすらできないのか?
  • もし、それをわかっていても、肺にまで鍼を差し込んでしまったというのであれば、指先だけでどれぐらい鍼を肉体に刺入したか全くわからない、ド素人と同じ程度のぼんくら鍼灸師

と言うことになります。あと、何度も書きますが、この槙原選手の時のトレーナーは解剖学をまともに学んでいないということです。解剖学をしっかり学び、理解しているのなら、気胸を起こすような場所には、細心の注意を払って打ちますし、鍼の深さにはもっと気をつけるはずです。


今回の澤村選手への施術ミス、記事によると長胸神経麻痺とありますので、鎖骨あたりで肺を避けるように斜めに深く入れたか、頚のつけ根横あたりから深く入れたのではないか?と思われます。垂直に入れていたら気胸を起こしてしまいますので。なんにせよ、肩の張りの治療で、なぜそんな深鍼をしたのか、全く理解に苦しみます。やはり、このトレーナー、解剖学をろくに理解していないとしか言い様がありません!


このトレーナー、鍼灸師の8割から9割を占める、現代鍼灸治療しかできない輩ですね。現代鍼灸治療とは、西洋医学と同じことを言います。気の存在、気の流れというものを全く無視し、筋肉や神経の走行だけでツボが存在し、そこに鍼を打つという鍼灸師です。それでたまには効果を得ることもありますが、実際はあまり効果が出ないのが事実です。東洋医学の根本は気の医学です。その根本原理である気や気の流れを無視し、人体を機械としか捉えていない西洋医学的(つまり現代鍼灸)治療では、東洋医学の本来の効果を発揮できるわけないのです。まぁ、問題は、この気を感じ取れる治療者がとても少ない、と言うことです。


江川選手の治療をした鍼灸師もそうですが、なぜ深く鍼を入れたがるのか、そこが理解できません。なんでも深く入れていけばいい、というものじゃないのに。中国鍼はぶっとい鍼を深く入れ込んで、神経に当てることを目的とします。本来の鍼はそうじゃないのですが、神経に鍼を当てれば電撃痛が走ります。それがあれば患者も施術者も、治療を受けた・施したという気になりやすいですよね?1番鍼(直径0.16mm)とかの細い鍼なら、もし神経に当たったとしても損傷程度があまりにも微弱なため、回復にそんなに時間はかかりません。それこそ、一晩から1日程度あればいいでしょう。ですが、ぶっとい鍼で神経を傷つければ、その損傷程度は甚大です。当然、回復にはそれ相応の時間がかかります。太い鍼を使うのは、簡単に曲がらないし、刺入しやすいし、途中で折れにくいというからでしょう。私からすれば、そんなぶっとい鍼を、平気で人体にズボズボ入れていくという施術者の神経を心底疑います!正直、太い鍼を使うのは、その施術者には腕がないからと私は判断します。細い針を、痛みもなく患者に刺入できるためには、腕(職人としての技術)がなければできないことなのです。


球団側も、なぜこのトレーナーを雇っているのか、理解に苦しみます。どういう基準で選んでいるのか?単に、

  • 店を多く持っているからなのか?
  • 口がうまい(プレゼンがうまい)だけ?
  • 患者数が多いから?
  • 治療者としての経験が長いから?

どれもその治療者の判断基準にはなり得ないものです。

  1. 店が多いのは、経営手腕がいいだけのこと。治療の腕とは全く別物です!
  2. 口がうまいのは、腕はないけどしゃべりだけが上手ということ。
  3. 患者数が多いのは、先の口がうまいのと同時に、治療の腕がないからいつまでたっても患者が治らない。治らないから患者が何度も通うことになり、結果として患者数が多いように見受けられるだけのこと。
  4. 本当の治療者なら、最短で治そうとするはずです。口先だけで、治療を継続させようとしないはずです。また、患者にも生活態度を変えたり、日々しなくてはいけない運動などの、自分で自分の健康を極力守るということを教えるはずです。また、本当に悪いところを見つけ出し、最小限の鍼で、患者の肉体への負担を最小限で済ますはずです。
  5. 治療者としての経験数と、腕はほとんど相関しません!長年鍼灸師としてやっていても、全く的を外した治療しかできない者がゴロゴロいます!

それらができないのであれば、それは医療者と呼べないものだと私は強く思います。


きっとこのトレーナー、球団からかなりの給料をもらっていると思います。正直、腕もない、まともな治療もできないのに、そんなにいい給料をもらっているなんて「うらやましい!」と思っちゃいます〜。😓まともな治療をしているからなのでしょうか、毎月赤貧の私からすれば😭、まともな治療もできないくせにそんな収入があるというのがね〜。貧乏人のひがみともとられるでしょうが、プロの治療者としては、このトレーナーのしたこと、していることは到底治療とは呼べないものです。

2017年9月 5日 (火)

血液検査でアルツハイマー病を診断?

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


アルツハイマー病が血液診断でわかるのなら、これはかなり良いのでは?と思ったのですが・・・。記事をよくよく読んでみると、どうもそう簡単にはいかないのだな、と。がんと同じく、認知症もその治療も簡単にいかない物なのです。


血液でアルツハイマー診断=健診で活用期待-京都府立医大

2017年09月05日 00時15分 時事通信

 京都府立医科大(京都市)の徳田隆彦教授(神経内科学)らの研究グループは、アルツハイマー病を血液で診断する方法を世界で初めて開発したと発表した。徳田教授は「確定診断とするのは厳しいが、例えば60歳以上の健康診断で使うことが考えられる」と話した。研究成果は4日、英科学誌に掲載された。
 アルツハイマー病の患者は、脳内にリン酸化タウというたんぱく質が蓄積されるのが特徴。現在は、髄液を採取して診断しているが、患者が嫌がるなどの理由から普及が進んでいないという。
 研究グループは、米クァンテリクス社が開発した超高感度の検出器を活用し、試薬の組み合わせなどを最適化することで、血液中のリン酸化タウの検出感度を従来の1000倍に向上させた。60~89歳の患者20人で確かめたところ、「中等度の正確性」(徳田教授)があると分かった。
https://medical.jiji.com/news/9071 


何が気になっているのかって、記事にある『中程度の正確性』という部分です。中程度って、どの程度のこと?50%〜60%ということ?もしそうなら、検査しても半分は

  • 正常なのにアルツハイマー病と誤診
  • アルツハイマー病なのに正常と誤診

されると言うことです。なぜ『中程度』と不確定な言い回しをするのでしょう?パーセンテージで、もうこの研究者や機器を作った企業はわかっているはずです。特に企業の方は。なぜそれを誰にでもわかりやすいパーセンテージで表現しないのかしら?


うがった見方をすると、血液検査の結果では誤診が多い、と言うことを隠すためではないか?と思えて仕方がありません。


いろいろな疾患でもそうなのですが、一番診断が正確なのは、治療者または患者の『直感』なのです。この時代になにを迷信的なことをいっているのだ!といって、腹を立てる人が多いのは承知の上です。ですが、そういう人たちは、事実を知らないから腹を立てるのですよ。自らが知らないことを、他の人が知っていることを許せないのでしょう。それは『傲慢』と言います。今の西洋医学は、とにかくデータを信仰します。データ至上主義と言ってもかまいません。それが患者のためではなく、いかに『患者から儲けるか?』と言うことがその基本なのです。その人の健康状態に何ら問題がなくても、検査結果のデータだけを見て、投薬します。その結果、患者が不必要な投薬とその副作用で苦しんでも、全く見て見ぬふりを決め込みます。医療って、そういう物なのですか?ちがいますよね?


本来の東洋医学はこの『直感医療』です。まさに、気を感じる、読むことができる人間が、この東洋医学を受け継いでいたはずなのです。今の鍼灸師は、ほとんどがこれができない輩ばかりですけどね。当然、気なんていうものを全く認めようとしない、西洋医学の医師達も同じく、直感医学なんて認めません。ですが、臨床に真摯に向き合っている西洋医師なら、少なくとも1回は経験しているはずです。患者さんの直感が当たっていたことを。自分のデータを元にした診断はなく、直感で下した診断の方が患者の命を救った、と言うことを。


今回のアルツハイマー病を血液検査で判断、と言うのも、結局は癌の早期発見とか言う無駄な、そして医師達と検査に関わる輩達の儲けしか考えていない行為と同じではないか?と思えて仕方がありません。

2017年7月24日 (月)

猫からSFTSに感染?!

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


医療者として、予測していたことが起こりました。遅かれ早かれ、と思っていましたが。


マダニ感染症、ネコにかまれ感染 女性死亡
2017/7/24 18:11 日本経済新聞

 厚生労働省は24日、野良猫にかまれた50代の女性がマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、10日後に死亡していたと発表した。かまれたことが原因とみられ、ネコからヒトへの感染事例が明らかになるのは初めて。

 厚労省や国立感染症研究所によると、女性は西日本に在住。昨年、弱った野良猫にかまれた。数日後にSFTSを発症したという。野良猫もすでに死んでおり、ウイルスに感染していたか、最終的な確認はできていないが、感染研は野良猫から女性に感染したとみている。

 厚労省は今年に入り、SFTSウイルスに感染し、発症した飼い猫と飼い犬も確認した。同省はペットのマダニを駆除するとともに、動きが鈍いなど、様子のおかしい野良猫に対しては慎重に接するよう注意喚起を始めた。

 感染研によると、SFTSはマダニが媒介する感染症で、初期は発熱などの症状が出て、5~6日後に意識障害や出血などが起きることがある。死亡することもあり、致死率は約20%とされている。特効薬はなく、熱を下げるなどの対症療法が中心となる。国内ではこれまで、西日本を中心に266人の患者が報告された。死亡例は全て50代以上で、高齢者が重症化しやすいと考えられている。シカやイノシシなどからも、ウイルスに感染していたことを示す抗体がみつかっている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24H7H_U7A720C1CR8000/


産経によると、世界初だそうです、猫から人へのSFTS感染は。


ダニによる媒介ですので、ダニが食いつく動物なら、どれでも感染源・感染先となり得ます。そういう意味では、人間もキャリアーとなる可能性もあるのではないか?と思います。人間の免疫が、このウィルスを100%駆逐できるのか?という懸念です。現状、SFTSウィルスに対する特効薬は存在しません。正直、ウイルス疾患に対する特効薬って、ほとんどないのが実情です。抗生物質があるじゃん、というひとが必ずいますが、大間違い。抗生物質が効くのはバクテリアと一部のアメーバなどに対してです。ウィルスに対して、抗生物質は全く効かないです。なら、風邪を引くと医者が抗生物質をくれるじゃないか、それで治っているじゃないと、これまた大きな勘違いをしている人がほとんど。風邪はウィルスによるものですので、抗生物質は全然効いていません。なら医師の処方する抗生物質は何のため?理由の一つは、風邪を引いたときに体の抵抗力が弱まるので、ほかのバクテリア感染を起こすことが多いから、それを防ぐもしくはバクテリアに感染していたらその治療という名目で。(あくまで名目上であって、本当にバクテリアに感染しているかどうかは検査をしなくてはわかりません。ですが、ほとんどの医師は検査をせずに抗生物質を出してきます。)二つ目の理由は、(これが一番大きな理由です)医師の儲けのためです。再度書きますが、風邪に抗生物質は、全く無意味です。(むしろ、この医師が無意味に処方してきた抗生物質のおかげで、多剤耐性菌が出現。さらに抗生物質の副作用も重大な問題です。)水疱瘡ウィルスは、いったん感染した後、免疫から逃れるかのように神経に潜伏し、宿主(人間)の抵抗力が弱ったときに帯状疱疹として出現してきます。このSFTSのウィルスも同じような行動パターンを持たないと、断言できるほど今の研究ではわかっていないと思います。


この獣医さんのサイトの説明によると

中国における血清疫学調査では、山羊、牛、羊、豚、鶏、犬から、抗SFTSウイルス抗体が高率に検出されています。
また、牛、山羊、犬、猫に寄生するマダニからもSFTSウイルス遺伝子が検出されています。
これらの動物が感染源となるかどうかの特定はされていません。

とあります。


今回、猫からSFTSウィルスを移されて亡くなってしまった方、とても優しい心の持ち主でしたが(野良猫を保護しようとしてかまれたようです)今後は革の手袋をするなど、爪や牙でこちらが怪我をしないように準備した上で保護するしかないかな、と。もしくは、野生の動物に人間が餌を与えてはいけない、という自然界のルールを徹底させるか。生物学、環境生物学を学んだものとして、私自身は後者を基本選択します。野生動物に、人間が一度でも餌を与えたら、もうその動物が死ぬまで餌を与え続けなくてはいけません。餌付けとは、そういうことなのです。その野生動物が死ぬまで面倒をみる覚悟がないのなら、餌付けをしてはいけません。この基本原則を知らなさすぎるのですよ、ほとんどの人が。弱っている、怪我している、かわいそうだから助けたい。それは人間だけが持つ心の動きです。そしてそれは確かに貴重で尊いものです。ですが、それは自然界にとっては何の関係もないものです。人間が、『一方的に』かわいそうなどと思い込んでいるだけなのですから。


北海道からはエキノコックスが本州に入ってきていることは、以前書きました。すでに、本州のどこまでエキノコックスの感染が広がっているか、精確な調査はまだされていないようです。もしかしたら、もう四国や九州にまで広がっているかも。そして、このSFTSもまた、日本のどこまで北上しているか。これまたすでに青森、下手すると北海道までSFTSウィルスが広がっているかもしれません。別の例でいえば、蚊が媒介するデング熱、これはもう日本の本州はほぼ全域に広がっていると私は捉えています。


これだけ世界が近くなっているのです。24時間あれば、地球のどこへでも行ける現代、さまざま寄生虫、バクテリア、ウィルスも同じように人にくっついて移動します。完全に防ぐことは不可能でしょう。ですが、ちょっとした注意でこれらの多くを感染させないですませることは可能なのです。


SFTSなら、先も書いたとおり、ダニが媒介するので、ダニにかまれないようにするだけ。そして、そのダニがいそうな動物(特に野生動物)に、無防備に触ろうとしないこと。ごく簡単で、基本的なことでSFTSの予防は可能です。


今回の事故、猫にかまれたときに、かなり深く傷を負ったと思います。亡くなられた女性に基礎疾患はなかったようなので、発症後の治療が遅れた可能性があるかな、と。前述したとおり、SFTSには特効薬が存在しません。対処療法だけです。ですので、いかに早く治療を開始し、体への負担を少なくすることが大切だと思います。


どの野良猫がSFTSウィルスをもっているかどうか、わかるわけないのです。感染を防ぐためには、うかつに触ろうとしないこと。これにつきます。

2017年5月17日 (水)

咳止め薬のコデインの小児への使用(処方)制限が検討開始されました

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


厚労省から咳止め薬、コデインの小児への使用(処方)制限が検討開始されました。


せき止め薬「コデイン」小児への処方制限へ…副作用で呼吸困難恐れ
読売新聞(ヨミドクター) 5/17(水) 10:46配信

 厚生労働省は16日、せき止め薬などに使われる「コデイン」と呼ばれる成分を含む医薬品について、小児への処方を制限する方向で検討すると発表した。

 小児で、ごくまれに重篤な呼吸困難の副作用が生じる恐れがあり、欧米など海外の一部では処方制限が行われている。

 厚労省によると、コデインはモルヒネに類似した成分。国内では、医師による処方箋が必要な医療用医薬品で約60製品、市販薬では約600の製品で使われている。添付文書で、小児に対し慎重に投与するよう求めていた。具体的な処方制限の内容や対象年齢などは、6月に開く有識者検討会で決めるとしている。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170517-OYTET50005/


せき止め薬で呼吸困難24件 厚労省、注意喚起へ
(2017年5月17日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】

 厚生労働省は16日、100万人規模の患者情報を登録した医療情報データベースで、せき止め作用のある成分「コデイン」が含まれる医薬品の使用状況を調べた結果、呼吸困難の副作用が疑われるケースが24件あったと発表した。

 厚労省は6月にも有識者会議を開いて、副作用の頻度が多いと考えられる子どもへの使用を制限するよう製薬会社に添付文書の改訂などを指示することを決める方針。

 コデインはモルヒネに似た、せき止め作用のある薬品で、風邪薬など約600の市販薬にも含まれている。特に子どもで呼吸困難になるリスクが指摘され、欧米ではすでに12歳未満への処方を禁じられている。日本では副作用報告がなく実態が分かっていなかった。

 データベースは厚労省などが開発。2009〜15年に協力病院を受診した約98万人のうち、約7300人にコデインが処方されていた。このうち0.3%に当たる24人に副作用が疑われる呼吸困難の症状が出ていた。

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20170517132449964


ようやくというか、この日本という国の政府は、やることがなすことが遅いです。なんでこんなに遅いのか、不思議でなりません。ですが、医師会や製薬会社から横やりが入るかも・・・。


コデインの処方制限と同時に、保険の方も改正してほしいですわ。とにかく、現行の、医師が処方箋を書けば書くほど儲かるというシステムの変更が必須だと思います。


また、患者側もすぐに薬をほしがるのをやめること!もっと人間の持つ治癒力というものを考え直さないといけません。


小児で、犬吠え様の咳とか、2週間以上続く咳なら、別の疾患が考えられます。そうではなく、単なる風邪程度で起こる咳(4,5日もすれば収まるようなもの)に対してまで、咳止め薬を処方する方がおかしいのです。


その効果よりも、有害副作用の方が強くでることが多いのが、西洋薬です。本来なら、医師が患者に処方する薬の副作用についてしっかり説明をしなくてはいけないはずですが、そんなこと全くしない医師ばかりです。ならば、薬剤師が、となりますが、その薬剤師もしません。(それをしている薬剤師を見たことがないです。)ちょろっと副作用がかかれた説明書きを渡すだけ。ほとんどの患者は、そんなもの見ません。その薬の有害副作用が出る確率まで、医療者向けの説明書には書かれています。


まぁ、そんな知ったら、怖くて飲めなくなるような副作用の数々がでるかもしれない薬が処方されていたら、飲めますか?ということです。本来は、医師がその有効作用と有害副作用を天秤にかけた上で、副作用が出ることが前提条件でありながらも、有効作用の方がどうしても必要なときのみに処方するのが正解のはずです。こんなことまで考えて処方箋を書いている医師は、ほとんど存在しないでしょう。


儲けしか考えない医師・病院がほとんどになっており、そのため患者がその副作用に苦しんだり、むしろその副作用を求めてドクターショッピングをする輩まででる始末です。


様々な症状に対して、対処療法薬ができたのは、20世紀中盤後になってからがほとんどです。確かにそれらの薬によって、症状が軽くなったりしたのは確かです。ですが、人類はそれよりもずっと長い時間、そんな副作用が強い薬などを飲まないでも過ごしてきたという事実を、今の医師も患者も忘れています。基本、体に優しく効き、その副作用も無視していいほどの薬というなら、どうしても漢方にならざるを得ません。


単純な歴史で比べるなら、やはり漢方の方に軍配が上がります。2000年以上前から使われているのですから。よく漢方は即効性がないと言われますが、そんなことはありません。きちんと証が合っていれば、即効性を体感できますよ。問題は、その証をきちんと取れる西洋医師があまり居ないと言うこと。私の患者さんたちでも、医師から全く違う漢方を処方されているケースを見てきています。こちらからすると、「何でその漢方を処方したの?」と医師に問い詰めたいぐらいです。


また漢方推進の与太話かよ、と思い込みたい人も居るでしょう。そういう人は、一応副作用が強いんだよということを頭の片隅にでもおいたまま(まぁ、そういう人は置くこともしないでしょう)西洋薬をどうぞ。西洋薬の副作用が出る確率って、実は皆さんが思っている以上に高いものです。自分だけには、自分の子供には副作用が出ないと信じたい気持ちはわからないでもありませんが、「そうあってほしい」という希望的観測と副作用が出る確率を天秤にかけるのはどうかな?と思いますけどね、私は。

2017年4月27日 (木)

簡易ギプスもとれました。これでほぼ普通に歩けます。

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


本日で、骨折してからちょうど4週間すぎました。早いものです。


今日もX-Rayを撮りましたが、まだ骨折線は見えます。ですが、もう骨折部を軽くたたいても痛みが出ません。骨折部のずれもなく、きれいにくっついています。整形曰く、次の2週間で多分骨折線は消えるんじゃないか?と。


治癒が非常にうまく進んでいるようです。骨折した日もそうでしたが、この足で結構歩き回ったのに、ずれも起こらずきれいに治ってきてくれている、自分の体に感謝です。


治り具合がいいので、今日で簡易ギプスもとれました。今後は、弾性包帯による固定だけでいけそうです。足が軽いわ〜〜〜!


整形からの帰り道、簡易ギプスがないだけで、これだけ歩くのが楽になるのか、と改めて感動しましたわ〜。ですが、この4週間、ギプスと簡易ギプスで固定していたので、まだまだ足首が硬いです。ゆえに、ちょっと歩き方がまだ変です。


ですが、簡易ギプスもとれて弾性包帯だけになったので、普通に靴を履くことができます。歩く速度もほぼ通常速度になれるかと。


足首の靱帯がまだ堅いので、いまから徐々に日々のリハビリを兼ねた運動と自分で打つ鍼灸治療でよくなっていくだろうと思われます。いやぁ、普通に歩けるって実に素晴らしい!!健康が何より大事だと、改めて実感しました。


剥離骨折部はまだまだ時間がかかりそうです。そのせいか、まだくるぶしは浮腫んだまま。ここも治癒を早めたいところです。

2017年4月15日 (土)

ようやくギブスがとれましたが、同時に新たなことが判明(ある意味予想通り?)

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


昨日、13日で骨折してから2週間。動きにくいギブスでよく我慢したと自分自身を褒めながら、整形にてギブスを外してもらいました。X-Rayを撮りましたら、骨折部のずれもなく、きれいについていました。


とはいえ、まだ仮骨というか、かろうじてくっついている状態です。まだ今から4ヶ月以上はかかると言われました。


今回は自分のX-Rayデータをもらってきました。2週間前の受傷直後のものも含めて。わかりにくいかもしれませんが、2週間前より折れた部分の色が薄くなっています。


でもって、私個人的に懸念していたことが判明しました。折れた部分は靱帯付着部。きれいに折れていましたが、その付着部も、もしかしたら剥離骨折してんじゃないの?と。昨日の新たなX-Rayでそのことがわかりました。ある意味、予想通りといえます。ただ、剥離骨折の程度が軽いので、このまま安静にしていれば徐々に回復するはずです。それも含めての4ヶ月以上という意味でしょう。2週間前の時は整形もそこまで見ていなかったのかしら?結果として、正確に述べると剥離骨折も入れて2カ所で骨折していると言うことになります。あら、重傷だわこれ。😱


もらったデータに、この剥離骨折のデータが入っていませんでした。あれ?院長、入れ忘れたのかな? よく見直したら、剥離骨折のデータありました。


折れた直後のくるぶしです。整形に行く前に自分で鍼を打ち、瘀血が出るかどうかの確認をした直後の写真です。瘀血が出ましたね〜。にしても、みごとに腫れ上がっています。ですが、内出血は一切見られません。

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こんな感じにギブス固定されていました。

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昨日、ギブスを取った後ですが、変な圧迫を受けていたのか、内出血(瘀血)が。治打撲一方を服薬しているので、この程度で済んでいるのかもしれませんが・・・。治打撲一方は、瘀血を排出する駆於血剤です。

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受傷箇所。くるぶしの腫れはまだ残っていますね。ですが、受聴直後に比べれば当然小さくなっていますよ。ついでに言いますと、ギブスを外した直後は足が浮腫んでいました。そりゃそうですね。動かさずにいたわけですから。

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つづいてX-Rayです。
折れた直後の写真から。丸で囲ってある部分が折れています。黒い線があるのが見えますね?これが骨折部分です。

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拡大。骨の輪郭がずれていません。たとえテーピングとはいえ、すぐに固定しておいたのがよかったのだろうと思います。

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剥離骨折部分です。受傷直後でもしっかり写ってました。たんに院長から説明がなかったのか、見落としていたのか?見事に剥離骨折しています。ちぎれた繊維の断面のように、びらびらとしたものが確認できますよね?ここが靱帯付着部の剥離骨折です。

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2週間後のX-Rayです。受傷直後に比べると、黒い線が薄くなっているのがわかります?え?わかりませんか?ほんの少し薄くなっているのですけど。😅ギブスをしたまま往診していましたが、骨折部がずれてなくてよかったです。

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剥離骨折部の修復はあまり見られません。これは時間がかかります。


昨晩は、2週間ぶりにギブスなしで寝ることができました。足首の靱帯が伸びにくいので、違和感はありましたが、寝返り等で痛みで目が覚めることもなく。いやぁ、足が軽くて楽です。


ですが、まだ日中動くときには簡易ギブスをつけなくてはいけません。めんどくさくても仕方ありません。


今日から自分で受傷部位に鍼灸治療を施す予定です。昨晩は治療よりも先に、風呂で洗いたくて。


さて、医師は4ヶ月以上と述べましたが、漢方(治打撲一方)と鍼灸治療を併用した場合、その期間を短縮できるかどうか?自分の体を使った実験にワクワクします!

2017年3月 8日 (水)

組織再生には“ほどほどの炎症”が必要

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


非常に興味深い研究発表記事がありました。こちらです。


魚(ゼブラフィッシュ)を使った実験ですが、組織再生が起こるためには、ちょうど良いレベルの炎症が重要であることがわかった、というものです。


再生細胞が放出するインターロイキン1β、これがおこす一時的な炎症が組織再生を開始する上で必須の働きをすることが示されたそうです。このインターロイキン1βによる炎症を、ほどほどのレベルに保つように制御することが、組織再生において重要だと。


この記事の何が興味深いか?ということですが、鍼灸治療で鍼を打った場所だけが赤くなることが多いです。鍼灸師はフレア(炎の意)と呼んでいますし、このフレアが出ることが気が通ったととらえます。西洋医学的には、このフレアは炎症を表すともいえます。鍼を打った場所に限局的に炎症を起こしている様なものです。


ということは、局所的な炎症を人為的に起こし、人体が即座に反応(免疫反応が活発な人ほど速い反応を示すはずです)し、再生細胞ができ、その再生細胞がインターロイキン1βを放出、そしてマクロファージも反応し、損傷組織の回復が始まるのでは?


私も何度も経験がありますが、打撲や捻挫ですでに赤く腫れ上がっている場所に刺鍼した後固定。普通に冷やして固定した場合に比べて、明らかに鍼灸治療を先に加えた方が回復が早いです。東洋医学的には、滞っている気を解放し、流れを戻したからといえますし、西洋医学的にはこの記事にあるような修復回路が活性化したとも考えられます。


今回の実験では魚ですが、ほ乳類でも同じような機序が起こっており、組織回復のためにはある一定量の炎症が必要なのだろうか?ということを、今後の実験で明らかにしてほしいと思います。そうなれば、日本で顕著に言われる、鍼灸治療はプラシーボであり、なんら治療効果はないというおかしな考えを変えられるかもしれないからです。

2017年2月27日 (月)

発症後3ヶ月目のMRI

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


腰椎椎間板ヘルニア、発症後3ヶ月経過した状態をMRI撮ってきました。結論を先に言いますと、少しマクロファージが食べてくれていて、飛び出ている椎間板は小さくなってきています。ですがまだまだしっかり飛び出ていますし、脊髄を圧迫しているのがこのMRI画像からわかります。


ここからが本題。西洋医学的には、これだけ飛び出ていて脊髄を明らかに圧迫しているのが見受けられるのに、なぜこの患者(私のことです)はこの短期間に痛みがほとんど消えているのか?です。しかも、一切の西洋医学を拒否し、服薬したのは漢方薬だけ。普通の西洋医からすれば「?」が飛んでいるのではないか?と。


さて、ではその画像です。前回の画像も再度掲載しますので、見比べてくださいな。


前回の画像

Mri_2

3ヶ月後

3ヶ月後ポジネガ反転

前回画像 横断面

Mri_5

今回


丸で囲ってある部分(飛び出ている椎間板)の水分量が、前回画像と比べると格段に増えているのがわかります。(MRIは水分子に反応しますので、水分子が少ないところほど黒く写ります。白いほど水分量が多い、ということです。)個人的に、これはマクロファージが多く入り込んでいるからではないか?と思います。(生きている細胞ほど多く水分を含んでいます。)ちょっとわかりにくいかもしれませんが、脊髄の白い部分が前回画像より多くなっています。その分、飛び出ている椎間板が小さくなっているということです。ですが、それでもまだ脊髄がしっかり圧迫を受けているのが見て取れます。


まだこれだけ飛び出ていますが、日常生活にほとんど支障はありません。天気が崩れるちょっと前あたりに、気圧の変化を感知して変な痛みが出ることはありますが。副作用のある西洋薬を頼るのもいいですし、私のように一切の西洋医学的治療を拒否するのもいいです。何を選択するか?ですから。西洋医学的治療を拒否したからといって治りが悪いということではありません。それは私のこの画像や状態を見ればわかることです。


個人的には、3ヶ月後の今回の画像で、ほかの飛び出ている部分の特にL4-5間の突出が少し大きくなってないか?とちょっと気になりましたけどね。

2017年1月14日 (土)

タトゥー(入れ墨)についてまたいい記事が

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


「タトゥー」を入れた日本人の8割以上の人が後悔! <若気の至り>を消す方法とは?という素晴らしい記事がありました。


この記事にありますが、

米国人の約6人に1人はタトゥーを入れたことを後悔しており、そのうちの11%は、タトゥーを消そうと思っていたり、取り除いた経験があるという統計がある。タトゥーを入れることは、大きな心理的・社会的リスクを負う可能性があるかもしれない。

と。あのアメリカ人ですらタトゥーを入れたことを後悔しているというのです!


さらに記事によると、日本では

若い頃にタトゥーを入れた30〜40代の80%以上の人が、タトゥーを消したいと思っている。人生で損をしてきた、勢いで入れたのが失敗、入れたけど格好悪いなどの理由で除去を実行する人が多い

とのこと。結局、勢いで入れたけどあとで大変後悔していると言うことの証明です。もうね、若気の至りという言葉がありますが、それで済まないことです。タトゥーを入れたことを全く後悔していないのならそれでいいですよ。ですが、日本では結局80%以上の人が後悔しているのです。個人的には、「なら最初から入れるな!入れる前になぜ一歩立ち止まって熟考しなかったのか?!」と言いたいです。


タトゥー除去の難しさについても記事に書かれています。

除去すれば傷跡が残る点だ。傷跡を残さずにタトゥーを消せないのだろうか? 皮膚は浅く薄い表皮と分厚い真皮で構成されているが、タトゥーは表皮の一番下の基底層よりもさらに深い真皮層に色素を閉じ込めるので自然消失しない

です。もしかしたら、若気の至りでタトゥーを入れた人たち、日焼けのように簡単に時間が経てば自然に消えるとでも思っていたのでしょうか?もしそうだとしたら、どこまで無考えのお調子者だったの?と大変疑問に思います。


以前、私も『タトゥー(入れ墨)が消せる?そんな簡単なものじゃないのですよ』というタイトルで書いていますが、この記事でタトゥー除去をしている医師の記事について書いています。完全に綺麗に消すには、皮膚移植しかないですが、色が違ってきたりするのです。それどころか、この記事にあるように

ただし、移植した皮膚が壊死する、血腫ができる、感染症によって化膿するなどのリスクがある

ことも。自己皮膚ですらこうなのですから、他者からの皮膚なら移植片対宿主病(graft versus host disease)、そしてそれを抑えるために免疫抑制剤が必須になります。免疫抑制剤などを服薬するようになれば、一体どんな日和見感染を起こすか分かったものじゃありません。そうまでして除去したいのなら、『なぜタトゥーなど入れた?』と声を大にして言いたくなります。自分が消すときには、そんなこと起こらないと勝手に思い込むのも結構。その選択結果は全て自分で刈り取るだけのことです。


今回の記事の評価できるところは、『安易にネットの情報を鵜呑みにしないように』と書かれていることです。

タトゥー除去に失敗しないために、タトゥー除去をして除去が成功した家族や友人から最適なクリニックの情報を集めよう。インターネットやSNSの口コミなどの情報を安易に鵜呑みにしないように。

 術前にクリニックの施術者から、インフォーム・ドコンセント(説明を受けた上での同意)を受けること、除去法から術後、費用まで詳しくカウンセリングを受け、誤解やトラブルがないように準備することが何より重要だ。

 特に費用は重要だ。除去する部位、除去する形状や大きさなどによる料金設定は、クリニックによって異なる。目先の低料金に心が動きがちだが、施術のクオリティに見合ったトータルコストを提案してくれるクリックを選ぼう。

 ちなみに、費用は、レーザー治療が安く、アブレーション治療(削皮術)、切除法、植皮法の順で高くなるのが一般的だ。

とのこと。あと、同じ医師でも患者の状態によってはその施術結果は違ってくると言うことも、必ず憶えておかなくてはいけないことです。友人が綺麗に消えたから自分もきっと同じように消えるだろう、だって同じ医師だから、と勝手に思い込むのは勝手ですが、体は違うのですよ。免疫反応も治癒反応も違います。同じ医師の施術でも患者によって結果が違って当然なのです。


これを読んでいる人、入れるのは簡単ですが、除去するのは大変な痛みとお金を使う上、元の状態に戻ることは決してないタトゥー。それでも入れますか?

2017年1月11日 (水)

認知症予防には大股で速く歩く!

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


以前、私も『歩幅が狭いと認知症リスク増加』として、歩幅と認知症との関連について記事を紹介していますが、さらに良い記事『ボケたくなければ「大股で歩きなさい」』がでました。


秒速80cmの歩行速度が1つの基準だそうです。この速度では記事にもあるように、『青信号の間に横断歩道が渡りきれない』速度です。秒速80センチを下回ったら認知症を疑った方が良いのは確かでしょう。


記事に

歩行というのは単に足を前後させるだけでなく、腕や腹や背中を含めた全身の筋肉と、視覚・触覚・バランス感覚などあらゆるセンサーを稼働させる動作です。


それらはほとんど無意識のうちに行われますが、それを可能にしているのが脳の機能です。そこになんらかの異変が生じると、各部位への命令がうまく伝わらなくなってバランスが崩れ、歩幅や歩行速度に現れると考えられます。

とありますが、まさにその通りでして。こんなことを考えたことがある人なんて、ほとんどいないと思います。各関節、筋肉、そして脳からの指令とそれを伝える神経それら全てが『正常に』機能してこそ歩けるのです。今私はヘルニアで神経に異常が出ています。神経だけですが、それだけでもう普通に歩くことはできないのです。変形性膝関節症なら膝関節です。たった一箇所もしくは1つの機能に障害が起きただけで、今まで通りに歩くことはできなくなります。ということで、いま普通に何の苦労もなく歩いていることを、どれだけの人が感謝していますか?と声を大にして問いたい私です。


私は元気な患者さんには、横断歩道のあの色違いを一歩ずつで歩く歩幅で、と勧めています。結構な歩幅になります。この記事にも

特に「歩幅を大きく」は大切なポイントで、速く歩こうとすると体勢を安定させようと無意識に歩幅は小さくなりがちです。そこを意識して大きな歩幅にすることで少し負荷がかかり、脳の活動が活発になります

と書かれています。大きな歩幅にすることで脳への刺激になっているわけです。意識して大股で歩くだけで、認知症予防および軽度認知症ならば回復する可能性があると言うことです。神経障害や関節障害などの器質的疾患がなければ、もしくは多少の器質的疾患があったとしてもできる限り大きな歩幅で歩くことが認知症を防ぐ上では必要と言うことです。


大股で歩くと言うことは、同時に筋力を上げることにもなりますので、例えば変形性膝関節症であれば、多少痛くても大股で早足で歩くという『リハビリ』をしっかりすれば、自然と筋力が付いて痛みが消えます。こういうリハビリをやらずに、安易に整形外科での注射に逃げる人が本当に多いのです。(整形医もその方が儲かりますので、患者さんに注射をすぐに勧めますね。)その注射で変形性膝関節症がよくなることはまずありませんので。その注射がステロイド薬なら痛みと炎症が抑えられるだけ。ヒアルロン酸ならすこし痛みが和らぐ程度。どちらも医師には実によい収入になります。ですが患者さんにとっては、その費用対効果を考えるとほとんど効果は見られないのです。その注射によって必要な筋肉が付くことは決してないのですから。


注射で痛みが減れば歩けるじゃん!と実に単純に考える人が必ずいますが、痛みが減ったから今まで以上に歩いて筋トレをするという人はほとんどいません。痛みが出る前と同じ程度、もしくは全く運動をしないままです。痛いから人はそれを何とかしようとして動きます。痛みだけをマスキングして隠してしまっても、人はむしろ隠してしまったせいで動かないものです。人って、それぐらい怠惰の方向に、楽な方向に流れます。


単純なのですが、歩くというリハビリはお金もかからず、最初は痛いけど正しく行えばその結果は大きくなって返ってきます。たかが鍼灸師がまた嘘を書いているよと思う人もいるでしょうけど、本当のことですよ。真摯に患者のことを考えている整形医なら、安易に注射に走らず、筋トレを主としたリハビリを勧めるはずです。患者の金銭的負担を少なくし、それでいて最大限の治療効果をあげることができるのですから。『医は仁術』だったはずなのですが、近年では『医は算術』で金儲けしか考えていない輩ばかりになっています。これでは医療崩壊だと言われて久しい現在、当然の結果だとしか言えません。仁って何?という人たちは検索をかけてくださいな。人として当然のことなのですけどね。ましてや、病で苦しんでいる人に対処しようとする医療者なら、持っていなければならない必須条件のはずです。


記事には『歩行速度』も重要視しています。

速度の計測は、認知症の早期発見にも重要です。認知症を恐れるあまり医師の診断を受けるのが遅れてしまっては元も子もありません。認知症は早期段階(軽度認知障害MCI)であれば元通りに回復できる可能性があること、また進行を遅らせる手立てがあることも知っていただきたいと思います

小股でチョコチョコと歩いても速ければいいのか?ではないのです。できる限りの大股で、それでいて早足で歩く、が必要です。私が患者さんに勧めているのは、できたら分速100m。結構速いです、これ。ちょっと古い曲ですが、ピンクレディーの『ペッパー警部』のリズムで歩くとだいたいこのぐらいになります。


記事によると、ただとにかく歩けば良いというわけではありません。条件があります。

(1)少なくとも週90分以上(1日15分以上)
(2)歩幅を大きく早足で
(3)「ややきつい」と感じるくらいの強度で

先にも書きましたが、正しく歩くだけで認知症を防げるのです。こんな簡単なことがありますか?高価な、それでいて本当に効果があるかどうか分からないサプリを買ったり注射をするより、ずっと安価で(正しく行っていれば)正当な見返りが得られるのです。

より以前の記事一覧