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2017年4月27日 (木)

午後8時の訪問者を見てきました

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


『午後8時の訪問者』を見てきました。個人的ランクD。公式ホームページはこちら


う〜ん、主人公が医者なんです。女医です。個人的には、この物語の発端となる、急患かもしれない、玄関の呼び鈴を押されたにもかかわらず、『受付時間を1時間も過ぎているから』という私からすればあり得ない理由で無視した結果起こった事件。正直、この急患かもしれないことを無視したこの女医の行為に対して、冒頭からかなり腹が立ちました。時間外だから無視してもいいの?なにそれ?普通の仕事ならそれでもいいでしょう。ですが、医療者はそれではいけないと思うのですよ、私は。体の痛みに、病に苦しんでいる人を助けるために、助けたいからこそ医療者という生き方を選んだはずです。ならば、それを根底から無視する行為である、時間外だから応答しないというのは、私個人としては許しがたいのです。


この女医、冒頭ではあくまで臨時の医師として町中のクリニックに来ているのだからと言う甘えが見て取れます。臨時の代理医師だから、ある程度緩くやってもいいわ、と言う。患者からすればたまったものじゃないです。まぁ、この女医のこの甘えた考えが、あとあとこの女医自身を苦しめます。当然の帰結です。正直、人一人の命のことを、事件が起こったことによって初めて真正面から見つめられたのか、この女医は!と腹が立ちましたけど。きっと、今までの人生でも、医学生のときなどでも、自分の行為が人一人の命を左右するということを全く考えずに育ってきたのでしょう。ある意味、運がいいともいえますが、医療者としては致命的だと思いますがね。


でもこの女医のよいところは、自分の行為によって人一人の命を左右すると言うことに気がつき、どうやらもっといい病院に就職先が決まっていたのに、この町中のクリニックを継ぐことを決めます。病院に寝泊まります。はい、いつ急患が来てもいいように、です。これが本来の医師の姿です。今の日本の医師はどうですか?違いますよね。昔の町医者は、自分の家がそのまま医院でした。ですので、24時間、いつでも急患を受け付けましたが、今の医師は医院と住む家を別にしています。医師にも自分の時間というものが必要だといえば、そりゃそうです。でも、住んでいるところと医院を別にしていると言うことは、この映画の冒頭と同じく、時間外は『知りません』という意思表示です。医は仁術だったはずでは?も、本当に今の日本では、医は算術になっていますね〜。


15、6歳の少年がストレス性の疾患になりますが、これは本当です。強いストレスを抱えていると、それを飲み込めないので嘔吐、嘔気として症状が出ます。日本語で表現される、腑に落ちる。これは的を射た表現なのですよ。腑に落ちないものは、吐き出すしかないのですから。ちなみに、東洋医学では、胃は腑になります。臓は脾です。ですので、腑に落ちるという表現は、東洋医学的にも非常に理にかなっています。


物語自体は、淡々と進んでいくので面白みに欠けます。人によっては途中で寝てしまうかも。サスペンスとも違うので。私はこの主人公の女医の、医師としての成長物語では?と思いましたね。


あぁ、そうそう。この女医のもう一つの欠点というか、個人的に許しがたいことがありました。喫煙です。この女医、よく喫煙します。え〜と、喫煙がどれほど健康を害するか、これほど言われているにもかかわらず、フランスではいいの?医師自らが喫煙していながら、たとえば高血圧、糖尿病、心疾患という患者さんたちには禁煙を言えませんよ。患者側としても、医師が喫煙しているのに禁煙しろと言われて、ハイと素直に従えますか?その警告を受け入れることができますか?それともフランス人は、そんなこと気にしない人間ばかりなのかしら?

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