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2017年3月 8日 (水)

組織再生には“ほどほどの炎症”が必要

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


非常に興味深い研究発表記事がありました。こちらです。


魚(ゼブラフィッシュ)を使った実験ですが、組織再生が起こるためには、ちょうど良いレベルの炎症が重要であることがわかった、というものです。


再生細胞が放出するインターロイキン1β、これがおこす一時的な炎症が組織再生を開始する上で必須の働きをすることが示されたそうです。このインターロイキン1βによる炎症を、ほどほどのレベルに保つように制御することが、組織再生において重要だと。


この記事の何が興味深いか?ということですが、鍼灸治療で鍼を打った場所だけが赤くなることが多いです。鍼灸師はフレア(炎の意)と呼んでいますし、このフレアが出ることが気が通ったととらえます。西洋医学的には、このフレアは炎症を表すともいえます。鍼を打った場所に限局的に炎症を起こしている様なものです。


ということは、局所的な炎症を人為的に起こし、人体が即座に反応(免疫反応が活発な人ほど速い反応を示すはずです)し、再生細胞ができ、その再生細胞がインターロイキン1βを放出、そしてマクロファージも反応し、損傷組織の回復が始まるのでは?


私も何度も経験がありますが、打撲や捻挫ですでに赤く腫れ上がっている場所に刺鍼した後固定。普通に冷やして固定した場合に比べて、明らかに鍼灸治療を先に加えた方が回復が早いです。東洋医学的には、滞っている気を解放し、流れを戻したからといえますし、西洋医学的にはこの記事にあるような修復回路が活性化したとも考えられます。


今回の実験では魚ですが、ほ乳類でも同じような機序が起こっており、組織回復のためにはある一定量の炎症が必要なのだろうか?ということを、今後の実験で明らかにしてほしいと思います。そうなれば、日本で顕著に言われる、鍼灸治療はプラシーボであり、なんら治療効果はないというおかしな考えを変えられるかもしれないからです。

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