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2017年3月 9日 (木)

サバイバルファミリーを見てきました

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


『サバイバルファミリー』を見てきました。個人的ランクB+。いや、これはいい映画でした。公式ホームページはこちら


小日向文世さんが素晴らしい!実にいい演技で、ダメ親父を演じてます。典型的な仕事人間で、家庭のことなんて全く顧みない。職場でも中間管理職で少々威張り気味。家庭でも職場と同じ態度。そんな父親が子供たちから尊敬されるとでも?ありえないです。


このダメ親父がどう変わっていくか?というのもこの映画の見所の一つだと思います。そして、監督からのメッセージではないか?とも考えてしまいました。仕事仕事で家庭を全く顧みない男は、捨てられるよ、と。いざというとき、頼りになるのは家族であり、その家族は父親であり夫を頼りにしているのです。


このダメ親父と正反対の形で出てくるのが時任三郎さんと藤原紀香さん(映画出演は久しぶりでは?)演ずる夫婦とその子供たち。時任さん演ずる父親の頼りがいっぷりが、小日向さん演ずるダメ親父とあまりに対照的で。こういうときの男の反応が実に見事に演じられています。はい、すねるんですよ。自分より男として家族を守っている別の男を見たとき、自分より明らかに優れている状態を見せつけられたとき、心の狭い、仕事しか見てこなかったプライドの塊のような男ほど、自分がいかに小さく、何も知らず、そして家族を守ることもできない矮小な存在なのだと思い知らされるのです。平時ならいいでしょう。平時なら、金を稼いでくるのが良い夫であり、父親であることでしょう。ですが、金が何の意味も持たない世界になったら?それも突然。金を稼ぐ力はあったとしても、もっと根本的な生き抜くための力がないとどうなるか?時任さん演ずる父親とその家族は、この突然起こった状況を楽しんでいます。この心の余裕。たぶん、子供たちが小さいときから頻繁にキャンプをしていたり、金を稼ぐことが一番という考えを持たず、家族と一緒に楽しい時を過ごすことを常に心がけていた父親だったのだろうと思わせます。


冒頭はかなり笑わせてくれます。娘の言葉「天の川って本当にあったんだ」という台詞は傑作です。そうですよね、光害で都心部では星を見ることなんてほぼ無理ですもの。なにより、今の人間が「星を見上げる」という行為をしますか?と。ほとんどの人が手元のスマホを見ながら家路を歩いているのでは?私はあえて暗い道を通って星を見ながら帰ることが多いですけど。星座を見て季節を感じることも、人として大切なことではないでしょうか?


川の水を飲むシーンもありますが、あれは本当に山の奥でない限りやめた方がいいですね。ですが、これもまた問題がありまして。すでに本州にキタキツネが入ってきていますし、ここ愛知県でも犬からエキノコックスが見つかっています。以前なら、エキノコックスは北海道のみの風土病に近い扱いでしたが、すでに本州もエキノコックスが確実に広がっていることをどれだけの人が知っているか?川の水を濾過や煮沸をせずに飲むと言うことは、感染する可能性が非常に高いのです。エキノコックス、どういうものかは是非ググってみてください。この映画では下痢をするだけですんでいますけどね。


この映画、生きるために食べるという行為は、別の命をいただくことだと言うことをしっかり描いています。だから日本人は「いただきます」と言います。これは自分のために提供された命に対して、ありがたくいただくという感謝の表れです。だから『命』を大切にするのです。これが日本人の素晴らしいところだと私は思います。ほかの国々で、食べるときにこういう言葉があるのでしょうか?少なくとも、英語にはありません。この映画でも、豚の解体を通して、食べ物を得るという意味は?を描いています。冒頭で深津さん演ずる母親が、せっかく父親が送ってくれたタイを気持ち悪がって捨ててしまいます。なんてもったいない!!!娘もそのタイを見て「キモい」と言いますし。切り身になっていなければ食べられないとでも?あぁでもそういう人がほとんどでしょうね。まさかとは思いますけど、切り身のまま海の中で魚が泳いでいるなんて信じている人は居ないと思いたいですわ。そんな母親と娘がどうかわるか?これもこの映画の見所の一つです。私も魚を三枚に下ろせるので、これは子供たちに教え伝えなくてはいけないと改めて思いました。


あと、この映画はあの東北大震災による電力停止のオマージュだなと思いました。私もこうしてPCを使っている以上、電気に依存しています。でもこの電気というものは本当に人間に必要なものなのだろうか?とこの映画は問いかけているのです。その電気は生きていく上で、人間が生きる上で本当に必要なのですか?と。そしてその電気を作るために、この腐った日本政府と電力会社は、また原発を再稼働させています。あの震災から3年以上、一つの原発も動いていませんでしたが、人の暮らしはどうでした?計画停電が当初はありましたが、それも後々はなくなりました。震災前と比べて電気が足りなくて困った、夏は電気が足りなくてエアコンが動かず多くの高齢者が暑さで死んでしまった等々、そんなことがありましたか?なかったですよね?原発が本当に必要なのか?です。古い火力発電所を稼働させたからだとか理由はありますが、原発よりかずっと安全です。二酸化炭素を出すから?何かあったときに、人が動物が住めなくなる放射能をばらまく原発よりましです。私はこの監督、原発と電気に依存しまくっている現代社会への強烈なアンチテーゼだと思います。未だに原発事故の後始末は全く進んでいないと言っても過言じゃないです。汚染除去だけでもう2兆円も使っています。そしてその汚染土をどうするか?環境省はどうしようもないほどのドアホで、道路を作るときの土台に使えばいいと言ってます。8000ベクレルまでならいい?毎回8000ベクレル以下かどうか計るのか?業者がそれをするのか?現場の人間は被爆しながらその作業をするのだけど?悪徳な業者なら、8000ベクレルなど関係なく、金になるのでばんばん汚染度数なんて関係なく使うことが目に見えています。そんな汚染土で作られた道路からは、24時間放射線が出ています。大人なら下半身に、子供なら上半身ぐらいまで、ベビーカーの赤ちゃんなら全身浴びることになります。こういう、国民の健康を守ることを全くせず、平気で人の命をもてあそぶことを決めるのが今の日本政府です。これがまともな国といえるのか?中国や北朝鮮と全く同じですよ。


この映画もDVDで手元に置いておきたいですね。それぐらい感銘を受けた映画です。ということで、どの年齢層にもお勧めです!デート映画としてもいいですよ。この映画を見て、女性はあなたの彼氏や旦那が、果たしてこういう状況になったときに生き抜く、家族を守る力があるかどうか?と問いかけてみるといいです。その力や技術もない人と一緒になりたいですか?

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