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2016年3月13日 (日)

はなちゃんの味噌汁を見てきました

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


はなちゃんの味噌汁を見てきました。個人的ランクB+。何度も泣けてしまいました。自分のことのように感じて仕方なかったのです。公式ホームページはこちら


この公式ホームページにありますが、『あなたは子供に何を残せますか?』重いです。多くの人、親はそんなこと考えたことが無いでしょう。明日もまた今日と同じ日常がくると勝手に思い込んでいるのがほとんどでしょうから。自分には決して不幸が来ない、事故に遭うことも無く、病気になることも無い、と。医療者として患者さんと接しながら常々思います。なぜそうも、自分勝手に傲慢にも、そう思えるの?と。今日と同じ明日が来るなんて補償、何処にも無いのです。まして、次の瞬間自分が生きていられるかどうか、なんていう補償すらありません。その事を教えてくれるのが病気です。病気になって初めて人は健康のありがたさがわかるのですよ。残念なことに、その病気が『運良く』治ると、ほとんどの人がその大切なことを『すぐに』忘れます。そしてまた同じ病気にかかったり、さらに悪いものにかかったりします。人のこの忘却の速さには、本当に驚愕しかありません。せっかく病気が教えてくれているのに、教えてくれたのに、なぜそうも簡単に忘れるのか?と。


映画では5歳の娘に料理を、食べていくことがとても大切なのだ、と教えます。広末涼子演ずる母親千恵さんの辛さ、苦しさが心底共感できました。自分自身が同じ立場だったら(実際私は・・・・ゴニョゴニョ・・・。一部の私の患者さんたちは知っておられますが)、きっと同じ事をするだろうと。


千恵さん、とても大切なことに気がつき、そのことを教えてくれます。人生、生きているだけで丸儲け!私はツイていた!と。この言葉の重み、どれだけ多くの人が理解できるでしょうか?この言葉の意味と重み、どれだけの人がしっかり受け止められるでしょうか?


千恵さんの旦那、本当にちゃらんぽらんです、最初は。娘とも最初は一緒に歩かないほど、自分のことだけを考えているような人間でした。(このシーンでは腹立ちましたね〜。娘の手をつないで歩くこともせず、自分だけさっさと歩いて行ってしまう。その後の娘さんが一生懸命走って追いかけているのです。親なら娘の歩幅を考えろや!!!と私は激怒ものでしたわ。)ところが妻のがんが再発、治療のため入院を繰り返したりしている内に、だんだん娘の歩幅にあわせて、手をつないで歩くようになります。男というのはなかなか父親にならない・なれない生き物であります。その事をきちんと描かれています。(ですので世の奥さん方、旦那が無能だとすぐに決めつけないでください。人によるのは当然ですが、基本男というのはすぐに父親になれないのです。)


しかし、抗がん剤、放射線治療を受けた人が妊娠した、と言うのは本当に奇跡です。逆に言うと、抗がん剤も放射線治療も、どれほど人間の生殖というとても大切な部分に対して、多大な悪影響を与えると言うことなのですが、その事をわかっていますか?妊娠できたことも奇跡なら、妊娠が継続できたことも奇跡です。妊娠中にがんが再発したことが発覚しても、治療は受けないことを決めます。子供の方が大切ですから。母親の強さです。


もう劇場公開は終わっていますが、ぜひレンタルでご覧になって欲しいです。自分は子供に何を残せるのか?そのことを考える良い材料になるかと。今日と同じ明日が必ずくることはありません。だからこそ、今この一瞬を大切にしなくてはいけません。今この瞬間生きていられることを心の底から感謝しなくてはなりません。病気をしていなくて健康であるなら、そのことを心の底から感謝しなくてはなりません。病気をしているのなら、その病気が何を教えてくれているのか、その病気から学ぶべき事を学び、そして病気がありながらも生きていられることを感謝しなくてはなりません。これらのこと、私がいつも患者さんにお話しして伝えていることです。

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