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2015年8月10日 (月)

野火を見てきました

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。


『野火』を見てきました。個人的ランクB+。戦争の狂気をすごく表現しています!実際の戦場はこんなものじゃないのは重々承知していますが、戦場の悲惨さや狂気をほんの少しでも想像できない人は、この映画を見た方が良いです。公式ホームページはこちら

日本軍というか、軍隊のその理不尽さが冒頭からこれでもかと言うほど表現されます。常識というか、そういうものが『一切存在しない』のが軍隊であり、戦場です。まともであろうとする人間の方が、逆によりいっそうの理不尽さを被るという事実。あぁ、今の日本社会も全く同じですけどね。

ウジが傷口に湧いていても、まだ死ねない。これが人の死に方か?と。戦争で死ぬことは、決して人としての死に方ではないと思います。

生き残るために人の肉まで食べた、と言う話はよく聞きました。そのこともこの映画で表現されています。空腹は人を狂わせます。わらじをしゃぶって生き延びた、と言うのは本当のことです。そしてもう一つ。人肉の味はザクロと同じとも言いますが、私が読んだ本には、本当にザクロと同じ味だったという元兵士の手記が書かれてありました。こんな経験、心底したくないです。

主人公は物書きということもあり、戦場の有様をたんたんと自分の脳に記録しているように見受けられます。

終戦後、彼は生き残り帰ってきます。私には何をしているのかわからなかったのですが、戦後彼が部屋で一人食事をとるシーン。彼は何をしているのか?と言う行動を取ります。あれはもしかしたら、人間にナイフを突き立てて肉をはぎ取るという行為を再現しているのか?とも思えたのですが・・・。理由が何にせよ、そんな食事のシーンをたとえ妻といえども見せたくないでしょう。

戦争は人を、その兵士と家族全部の人生を徹底的に破壊します。アメリカの心理学者が書いた本によると、戦争で名を上げた兵士というのはサイコパスだ、という研究がありましたが、私はこの意見に賛同しますね。普通の人は戦場に行って、たとえ生きて帰ってきても心にひどい傷を負うのです。PTSDです。アフガンに行って帰ってきた米兵のかなりの数が自殺しているという事実。日本の自衛隊員も、イラクに派兵されたあとPTSDで自殺しています。自衛隊は後方支援という役割だったそうですが、たとえそれでも戦場という場所には変わりありません。そこに居ただけで、普通の人にとっては耐えがたい傷を精神に負うという事実、戦争のできる国にしたがっている安倍をはじめとする自民党の糞議員たちは、どこまで理解しているのか?と問いただしたいです。

この映画を見てもまだこの国を戦争のできる国にしたいと思う人は、私から見るとサイコパスじゃないか?と思えます。戦場こそ、サイコパスが一番活躍できる場所だから。そしてサイコパスである事が一番重宝されるのが戦場ですから。

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