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2014年5月23日 (金)

アクト・オブ・キリングを見てきました。

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。

アクト・オブ・キリングを見てきました。実際見たのは今月初めでしたが、まだ近隣で上映しているのでしたら、ぜひ一度見てこられた方が良いかもしれません。個人的ランクB+。人によって評価がかなり変わると思います。こんな映画に何故こんな高評価を?!と考える人もいるでしょう。私から見た限りでは、この評価にせざるを得ません。被害者から見た映画は数知れずありますけど、加害者から見た映画はこの映画が初めてなのではないでしょうか?
当然のことですが、デート映画には全くお薦めしません。相手が心理学や深く考えさせられる映画が好きなら大丈夫だと思いますけど。









とにかく冒頭と終わりで、映画の中で過去の自分のしたことを再体験したことにより、どのように態度が変わったか?をしっかり見てください。漫然とみていてはこの映画の良さはわかりません。確実に見逃します。2時間ちょっと、上映中にこの主人公(?)やその取り巻き連中の行動や態度をよくよく観察してください。

人殺しをしてそれから逃げられるわけないのです。映画の中で、主役の取り巻きや同じように人を殺しまくってますが映画で再体験していない輩達はうそぶいて強がっています。が、必ずそのツケは払わなくてはならないのです。

見ていて吐き気を催すほど、自分がした人殺しという(それもほぼリンチや楽しみで殺していたという事実。正当防衛などの自分の身を守るため、ではない)ことを実に楽しそうに話す輩。鳥肌が立ちました。映画の中で今ではでっぷりと太りまくった民兵のトップの老人(当時同じく人を殺しまくってます)が、昔14歳の女の子をレイプして殺したけど、あれは良かった、というようなことを実に楽しそうに思い出しながら話すのを聞いたとき、真剣にこう言う人間は一刻も早く処分した方が良いのでは?と思えましたわ!どこまで魂が腐りきっているんだ?!と。

60年代、インドネシアでは100万人規模の虐殺が行われていたと言うこと、全く知りませんでした。今でも民兵が実に300万人もいるというのも全く知りませんでした。もう、見ていて、やりたい放題やっています。華僑の店主達から難癖つけてはお金をむしり取っているのです。もう、ダニ以下の腐りきった輩をしっかりカメラが映していますし、この民兵も映されても自分のしていることが正しいと信じ切っているわけで。政治家達もそういう民兵組織と密着して票を集めていますし・・・。日本の政治家達も大企業や医師会といった票と金を集められる組織と密着していますしね〜。どうしようもないほど腐りきっています!まともな政治家というのはもう存在していないと考えるべきか?と悲しくなります。また、当時嘘の情報を流して罪もない人を民兵に殺させた新聞社の社長、今ものうのうと生きています。民兵にリンチや殺人をさせていた当時の軍の人間も出てきますが、「自分は何も知らなかった」といってしらを切ります。もう、むなしいという気持ちだけになりました。

留学当時、インドネシア人の友人も何人かいましたが、彼らはとても裕福な人達でした。今ではもう音信不通です。まさかとは思いたいですが、もしかしたらそのうちの何人かの家族は実は過去に民兵で・・・と考えたくないことまで考えてしまいそうになりました。

主役の人、自分のしてきたことを再体験し、いかに自分が非人道的だったかを「ようやく」認識し、「怨まれないだろうか?」と言い出します。映画終盤、彼は嘔吐しまくります。なぜ?と理由がわからない人はまだまだ人間的にも魂的にも成長していません。願わくば、彼の魂に死後安らぎがあらんことを、と切に願います。が、彼の魂は自分で自分を許せないでしょう。死にたくなかった他者を何の思いもなく殺しまくったのです。しかし、まだ彼は自分のしてきたことを再体験し、反省しかかっていました。それよりも全く反省のない彼の友人達、そちらの方がもっと問題です。当時の被害者の家族も映画の中に出ます。しかも映画のスタッフとして。彼は泣きながら糾弾します。何故殺す必要があったのか、殺された育ての父親がぼろ切れのごとく側溝に投げ捨てられていたこと、民兵に見つからないように隠れて埋葬したこと、まともな墓すらも建てられなかったこと等々。他にも彼と同じように今でも恨みを消せずに、できることなら当時の関わった民兵達を殺したいと思っている被害者は数知れないことでしょう。

人を傷つけることは自分自身を傷つけることです。そのことを理解しないのは未熟すぎる証拠です。この映画、そういった観点から見ても評価できますが、私個人は霊的な意味合いからも、心理的観点からも「再体験」することによって初めて他者の立場に立って考えることができるようになったと言うことを映像化した実に高評価できる映画です。この映画を見てもまだ自分のエゴ(権力や地位、金)のために他者を傷つけてもかまわない、と思うようならどうしようもないです。しかし、それは必ず自分に跳ね返ってくる、ということを重々忘れなきように。しかもツケをつけて跳ね返ってきますから。

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